頻尿に効くは嘘?ノコギリヤシの効果作用、安全性を徹底解説してみる

 

頻尿や尿もれ改善に役立つサプリメントにメイン配合されている成分「ノコギリヤシエキス」。あと、育毛サプリなど薄毛対策にも詳しい方はこのノコギリヤシはよく見聞きする機会も多いかと思います。

 

ノコギリヤシは古くから民間療法としてその果実成分が「泌尿器系疾患に効果がある」「脱毛防止に効果がある」といわれていました。

 

さらに最近ではさまざまな科学的検証が行われて情報も蓄積され、これまで謎に包まれていたノコギリヤシの全貌が明らかになってきつつあります。

 

 

ここでは、ノコギリヤシエキスの作用や有効性、臨床実験、安全性などをわかりやすく紹介したいと思います。


そもそもノコギリヤシって何?

 

そもそもですが、ノコギリヤシ(学名Serenoa repens、英名Saw palmetto)というのは北アメリカ南東部に生息するるヤシ科の植物です。

 

非常に大きなギザギザとしたノコギリ状の葉をもつことが特徴で、だいたい9月~1月ごろにかけて赤黒い果実をつけます。

 

ノコギリヤシの果実はもともと古くからその地域の先住民族が食料として、また民間薬として伝承され、主に男性に対する滋養強壮、利尿作用、鎮静などの効果があるとされていました。

 

20世紀に入ってから、ようやくノコギ リヤシ果実の油性成分が前立腺肥大症による尿トラブルの改善に有効であることが示されるようになりました。

 

ヨーロッパでは医薬品として利用されるようになり、ドイツの「Commission E」という薬用植物に関する評価委員会でもメディカルハーブの一つに承認されています。

 

 

今となっては、日本国内でもノコギリヤが配合された様々な商品がサプリメントとして流通、利用されていますね。むしろ、サプリメント以外からノコギリヤシエキスを摂取するほうが難しいくらい。


 

前立腺肥大が起こるのはなぜ??

前⽴腺肥⼤は、

  • 精巣で生成されるテストステロン(男性ホルモン)生産量が歳を取るごとに減少すること
  • 前立腺が積極的にテストステロン(男性ホルモン)を取り込むこと

により起こると考えられています。

 

前立腺にとりこまれたテストステロン(男性ホルモン)は、5αリダクターゼという還元酵素と結合することによってジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。

 

このジヒドロテストステロン(DHT)が増加することにより前立腺肥大が進むと言われています。

 

前立腺肥大による尿トラブルについては詳しくこちらで解説しているので合わせてどうぞ!

 

ノコギリヤシの有効成分と3つの作用

 

ノコギリヤシの有効成分は、主に果実に含まれる脂溶性成分です。 その成分には、

  • 遊離脂肪酸
  • 脂肪酸エステル
  • ステロール類(β-sitosterolなど)

があります。そして主なノコギリヤシの作用として以下の3つの作用が認められています。

 

ポイント1. 抗男性ホルモン作用

ノコギリヤシの脂溶性抽出物は、前立腺の男性ホルモン受容体へのジヒドロテストステロン(DHT)の結合をブロックし、α1アドレナリン受容体をブロックする作用があります。

 

さらに、 テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する還元酵素5αリダクターゼや、ジヒドロテストステロン(DHT)から男性ホルモン誘導体への変換を触媒する酵素のブロック作用もあると報告されています。

 

これらの作用が前立腺のステロイド類の蓄積を抑えるので、前立腺肥大軽減につながるというわけです。

 

ポイント2. 抗エストロゲン作用

抗エストロゲン薬は、基本的には良性の前立腺肥大の進行を抑える働きをします。

 

ノコギリヤシエキスにも細胞質や核内エストロゲン受容体を減少させる作用があるので、この抗エストロゲン薬と同じような作用を示すことが報告されています。

 

ポイント3. 抗炎症作用

ノコギリヤシのヘキサン抽出物が、抗炎症作用があることが確認されています。

 

炎症性のプロスタグランジンやロイコトリエンなどのアラキドン酸代謝物質の生成を抑えるため、抗炎症作用を示すと考えられています。

 

ノコギリヤシの臨床試験を5例紹介します

 

ノコギリヤシで期待できる効果としては、前立腺肥大症が要因となっている

  • 排尿トラブル改善
  • 頻尿改善
  • 利尿作用
  • 抗炎症作用

などがあります。これまで多くの臨床試験が行われこのような様々な尿トラブル症状に対して有効な結果が得られたことを示しています。ここでいくつかご紹介しましょう。

 

臨床試験その1

Champaultらは、110人の良性前立腺肥大症患者に1日あたり320mgのノ コギリヤシ抽出物を4週間投与し、排尿時の痛みの減少や、夜間の 排尿回数、膀胱の残尿量の減少、特に尿流量の顕著な増加を得た。

 

さらに、ノコギリヤシを15~30ヶ月継続投与することにより、より良い改善効果が得られた。

 

臨床試験その2

Di Silverioらは、良性前立腺肥大症患者に320mgのノコギリヤ シ抽出物を3ヶ月間投与し、前立腺のテストステロンの増加およびジヒドロテストステロン(DHT)の減少を認め、これはノコギリヤシ抽出物による5αリダクターゼの阻害に基づくと考察している。

 

臨床試験その3

Romicsらは、42人の患者にノコギリヤシ抽出物を12ヶ月間投与して、少なくとも投与6ヶ月より、残尿量、平均および最高尿流速などの改善効果が得られ、この間に副作用は認めなかった。

 

臨床試験その4

Kondasらは、38人の患者に12ヶ月間ノコギリヤシ抽出物を投与し、このうち約4分の3の患者で自覚症状の軽減が認められ、最高尿流速が増加された一方、副作用は認められなかった。

 

臨床試験その5

1098人を対象に、ノコギリヤシ抽出物320mgもしくは、5αリダクターゼ阻害薬であるフィナステリド(5mg)を6ヶ月投与した結果、 両グループで同様に、尿流速の増加など排尿困難症状の改善が認められた。

 

また、704人の患者に対してノコギリヤシ抽出物320mgもしくは、α受容体遮断薬であるTamsulosin(0.4mg)を12ヶ月投与した結果、両グループで排尿困難症状の改善作用が認められた。

 

ノコギリヤシは本当に安全?副作用や健康被害はないの?

 

ノコギリヤシエキスによる副作用がまったくないとは言えません。稀にではありますが、

  • 腹痛
  • 下痢
  • 便秘
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 鼻炎

などの副作用症状が認められています。

 

ただし、これは本当に稀なケースであり現時点では適正な用量であれば健康への危害はほとんど生じていません。

 

医薬品との相互作用としては、これまでに手術時の出血にノコギ リヤシが関連したという報告があり、抗凝血薬の作用を高める可能性が指摘されています。他の薬剤との相互作用に関してはまだ明らかにされていません。

 

 

あと、これは女性に知っておいてほしいことですが、ノコギリヤシは抗男性ホルモン作用や抗エストロゲン作用があるので、妊娠中や授乳中の女性は摂取しないほうが無難です。安全性に問題があると考えましょう。

 

 

また、α作用薬やホルモン療法に影響を与える可能性があるので、こういった医薬品を服用している人は必ず医師と相談するようにして、安全性を重視するのであれば必要に応じて定期診断を受けることをオススメします。

 

 

ノコギリヤシサプリメントも、あくまで健康食品であって医薬品ではないので安全性たしかです。

 

危険性がまったくの0%かと言われればそうではありませんが、それはどんな食品でも同じですよね。

 

例えば、チョコレートは安全ですし栄養カロリーも満点ですが、チョコレートばかり毎日毎日食べているときっとカラダに良くないでしょう?

 

何でも偏ったり食べ過ぎたりするのは良くないですよね。


ノコギリヤシの効果、信憑性については諸説あり

ノコギリヤシは、このように前立腺肥大症に伴う頻尿などの尿トラブル症状の緩和や改善に効果が期待できる成分です。

 

しかしながら、前立腺肥大そのものを根本的に治療するような効果はないので、民間療法の域を出ることはないというような疑問視する声もあります。

 

 

過度に期待知るぎるのはどうかと思いますが、頻尿や尿トラブルを改善するための一つのツールとして、適正量を守りながら利用するのはとても有効なことだと思います。

 

わたし自身の経験からも、前立腺肥大による尿トラブルを抱える方にはノコギリヤシは非常にオススメです。


 

ノコギリヤシ配合の頻尿サプリもうまく取り入れることで、前立腺肥大による尿トラブル改善の期待ができるので、ぜひ興味のある方は今回お話したことを頭に入れながらお役立ていただければと思います!

 

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